コラーゲン、ヒアルロン酸とともに、肌の3大保湿成分と呼ばれるセラミド。そんな気になるセラミドの働きや種類を図解つきでまとめました。
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セラミドとは?
角層を構成する角質細胞のすき間を埋めているのが『角質細胞間脂質』という脂質。この角質細胞間脂質の約40~50%を占めるのがセラミドです。
セラミドには角層の中の角質細胞同士をつなぎとめる働きと、水分を角層に蓄えるという2つの働きがあるそう。これにより、肌トラブルの原因となる外的刺激からお肌を守る重要な役割を果たしているんですね。しかし、悲しいことに加齢によりセラミドは減少していくことが研究でわかっているんだとか。。その為、肌の保湿力をUPさせるにはセラミドを外(化粧品)から補うことが必要になってくるんですね。なるほどっ!
角層の厚みはわずか0.02mm。よくラップのような薄さに例えられますが、このうすーい角層内でセラミドさんは水分をギュッと保って頑張ってくれているんですね。(yωy*)
化粧品に使用されるセラミドはおもに4種類
化粧品に使用されるセラミドには様々な種類がありますが、おもに4つのカテゴリーにわかれます。
1.動物性セラミド (天然セラミド)
- 抽出・生成方法
- 馬などの動物の脳や脊髄から抽出
- 特徴
- 動物から抽出された天然由来のセラミド。天然セラミドとも呼ばれる。化粧品の原料としては高価だが保湿力には定評がある。
- 成分表示名
- ビオセラミド・セレブロシド・ウマスフィンゴ脂質など
- 口コミで話題の化粧品
- 北海道純馬油本舗 – 馬セラミド美容原液
日本美容薬草 – 馬セラミド原液30
全薬工業 – アルージェ
2.植物性セラミド (天然セラミド)
- 抽出・生成方法
- 米、小麦、コメ、トウモロコシ、大豆、蒟蒻などから抽出
- 特徴
- 植物から抽出された天然由来のセラミド。こちらも天然セラミドと呼ばれる。保湿力は若干弱め。
- 成分表示名
- 植物性セラミド・コメヌカスフィンゴ糖物質・加水分解コンニャク根など
- 口コミで話題の化粧品
- アデニール – モーニュ
3.ヒト型セラミド (天然型セラミド、バイオセラミド)
- 生成方法
- 酵母を利用して生成
- 特徴
- 角質細胞間脂質にもともと存在しているセラミドと同じ構造であるため、保湿力や浸透力に優れている。刺激が少ない。近年セラミドのナノ化技術により浸透力が向上し注目をあびている。
- 成分表示名
- セラミド2・セラミド3など
- 口コミで話題の化粧品
- ポーラオルビスグループ – アヤナストライアルセット
富士フイルム – アスタリフト
小林製薬 – ヒフミドトライアルセット
ETVOS – セラミディアル
日本盛 – プモアトライアルセット
4.合成セラミド (疑似セラミド)
- 生成方法
- 石油原料から化学合成される。
- 特徴
- 安価な化粧品に使われていることが多い。他のセラミドに比べて効果は薄い。
- 成分表示名
- セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド・ヘキサデシロキシPGヒドロキセチルヘキサデカナミドなど
近年注目されるヒト型セラミド
この4種類の中でも、乾燥肌のユーザーから評価が高いのが『ヒト型セラミド』。大手の医薬品メーカーや化粧品メーカーの研究所でセラミドのナノ化技術が進み、高浸透の化粧品が色々と登場しています。私が最近トライアルで使用したポーラオルビスグループのディセンシア-アヤナスも独自開発した「セラミドナノスフィア」技術が採用されていました。技術の進歩ってスゴイ。(yωy*)
化粧品に配合されるセラミドの種類をきちんと理解して、自分の肌にあったセラミド化粧品を探していきたいですね。
過去記事 ≫ 価格が手頃なアヤナストライアルを試してみた。